2013年9月19日

Road To Seitai Life 5

4歳の夏、僕はいつものように福島にいた。

伯父の家には長い廊下があった。そこはいつも僕の遊び場。
その日も遊びながら駆けずり回っていた。

そして柄の長いモップで伯母の掃除の手伝いをしていたそのとき。


僕は何かの拍子でモップを持ったまま縁側へと転落する。
しかも縁側にサンダルなどを乗せる大きな石があったのだがそれが命取りに。

モップは僕の右手に複雑に絡み、右腕はありえない方向にねじれながらその石の上に落下。

おかげで僕の右上腕は外傷骨折。
場所が悪かったのか正中神経まで切断してしまったのだ。

その出来事の瞬間は覚えていないが激しい痛みと吐き気だけは今でもよく覚えている。

町医者に行ってグイグイ引っ張られてどんどん気分が悪くなっていったこと、激しい痛みでずっと叫んでいたこと、おばあちゃんが僕の耳や頭をずっと触ってくれていたことは今でも鮮明に覚えている。

結局町医者ではどうにもならず車で1時間かけて郡山の大きな病院まで搬送された。

その後のことで覚えているのは手術台に乗って手術室のライトが無機質に光っていたことと麻酔をかける際に麻酔のマスクを当てられた瞬間まで。

ここからはしばらく記憶が途切れている。

その前後で思い出せるのは手術後に右腕を吊った状態でギプスで固められて苦しかったこと。
小さくてかわいかったからか病室のアイドルだったこと(笑)
いつもはそんなに会えない父と母がよく来てくれたこと。
あとはとりとめもない病院の中の様子や窓からの風景。

4歳のころのことでも痛みが伴ったことに関することだけはよく覚えている。
当時から怪我やアクシデントは多いほうだったのだ。


この事故をきっかけに僕の右肘から先はまったく動かなくなってしまったのだった。。。


(つづく)

前回までのお話
Road To Seitai Life 4

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